営業電話を録音・記録する方法|AI文字起こし・SFA連携の選び方
営業電話を録音する5つの方法と、文字起こし・AI要約・SFA連携までの業務を解説。個人情報、権限、保存期間、大規模な営業組織での端末・アカウント運用も整理します。

この記事でわかること
対象:法人携帯・代表電話・クラウドPBXの通話を記録し、案件共有や引き継ぎへ活用したい営業責任者、営業企画、情報システム、セキュリティの担当者
- 録音方法は通信事業者・PBX・端末・Web会議・SFA連携で運用範囲が異なる
- 録音機能だけでなく、文字起こし、確認、案件紐づけ、検索、権限、保持まで比較する
- 利用者や関係部署が多い組織では端末・回線・入退社・録音除外・削除依頼の運用を先に決める
UPDATE 2026.07.12
営業電話の録音方法、AI文字起こし評価、個人情報・セキュリティ、大規模な営業組織の運用、KPIを全面改訂しました。
目次
営業電話を録音・記録する目的は、通話件数を増やすことではありません。外出中や移動中の電話で、顧客の要望、約束、金額、期限、次回行動を正確に残し、担当者以外も案件の経緯を確認できるようにすることです。
録音方法は、通信事業者のサービス、法人電話・PBX、端末アプリ、Web会議、SFA連携などで対応範囲が異なります。本記事では、録音から文字起こし、確認、案件への保存、権限・保持までを一つの業務として比較します。
営業電話を記録する5つの方法
| 方法 | 向く環境 | 主な確認点 |
|---|---|---|
| 通信事業者の録音 | 法人携帯の通話を組織で管理したい | 対象回線・保存・転送・管理画面 |
| クラウドPBX・CTI | 代表電話やコール業務を記録したい | 内線・外線・顧客紐づけ・保管 |
| 端末・アプリ | 少人数で特定端末を利用する | OS制約・相手音声・端末変更・データ回収 |
| Web会議録画 | オンライン商談が中心 | 会議サービス・参加者通知・保存先 |
| SFA統合・連携 | 通話を顧客・案件へ結び付けたい | 自動紐づけ・確認・権限・転記 |
スマートフォンで録音できるかだけで判断すると、法人端末の管理、OS更新、機種変更、退職時のデータ回収、SFAへの転記が残る場合があります。利用者や関係部署が多い組織では、端末・回線・アカウントの運用まで確認します。
録音から案件共有までの業務フロー
| 段階 | 行うこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1. 録音 | 対象通話を開始・終了する | 自動・手動・録音漏れ |
| 2. 取り込み | 音声を安全な保存先へ送る | 端末残置・暗号化・失敗時 |
| 3. 文字起こし | 音声をテキスト化する | 話者・固有名詞・数字 |
| 4. 要約 | 要点・決定事項・次回行動を抽出する | 誤り・根拠・修正 |
| 5. 確認 | 担当者が重要事項を確定する | 金額・期限・約束 |
| 6. 紐づけ | 顧客・案件・活動へ保存する | 重複・担当者・検索 |
| 7. 利用 | 上司・後任が支援と引き継ぎに使う | 権限・検索・保持 |
文字起こしが完了しても、担当者が別画面からコピーして案件へ貼り付けるなら、転記作業は残ります。録音開始から必要な記録の保存完了までを測ります。
対面・Web会議・電話を含む録音ツールの比較はこちら
商談録音ツール比較を読む →AI文字起こし・要約を評価する方法
- 同じ内容・同じ録音環境の音声で候補を比較する
- 社名・製品名・数字・日付・複数話者を含める
- 文字起こし精度だけでなく修正時間を測る
- 決定事項・懸念・次回行動の欠落を確認する
- 元音声の該当箇所へ戻れるか確認する
- 生成結果が顧客・案件へどのように反映されるか試す
AIの要約は確認のための下書きです。金額、期限、担当者、契約条件、顧客への約束は、元の音声または文字起こしと照合します。
録音・個人情報・セキュリティの確認
通話には氏名、連絡先、取引条件、問い合わせ、個人の発言などが含まれる可能性があります。録音の目的、対象、利用者、保存期間、アクセス権、委託先、削除を社内規程と照合し、必要に応じて法務・専門家へ確認します。相手への説明方法は、通話の内容、業界、契約、社内方針に合わせて決めます。
| 確認領域 | 質問 |
|---|---|
| 利用目的 | 何のために録音し、二次利用をどこまで認めるか |
| 対象 | どの回線・端末・担当者・顧客との通話を録音するか |
| 説明 | 誰がどのタイミングで録音目的を案内するか |
| アクセス | 担当者・上司・管理者・他部門の閲覧範囲はどうするか |
| 保存 | 音声・文字起こし・要約をどこへ何日保存するか |
| 委託先 | 音声や個人情報がどの事業者へ送られるか |
| AI利用 | モデル学習・生成・人の確認・訂正をどう扱うか |
| 削除 | 退職・契約終了・顧客からの申し出時にどう対応するか |
参考:個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)(個人情報保護委員会)
大規模な営業組織での導入チェックリスト
- 法人回線・私物端末・Web会議の対象範囲を決めたか
- 録音開始・失敗・未同期を利用者が確認できるか
- 顧客・案件への自動紐づけと重複処理を試したか
- 入社・異動・退職時のアカウントとデータ所有者を決めたか
- 部門・役職・案件ごとの閲覧権限を試したか
- 音声・文字起こし・要約の保持期間を分けたか
- 録音しない通話と停止方法を決めたか
- 問い合わせ・事故・削除依頼の担当者を決めたか
導入効果を測るKPI
| KPI | 測り方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 記録完了時間 | 通話終了から案件保存まで | AI処理待ちと確認修正を含める |
| 記録率 | 対象通話のうち顧客・案件へ残った割合 | 録音件数だけで判断しない |
| 必須情報の欠落 | 決定事項・期限・次回行動の不足 | 文章量ではなく必要情報で測る |
| 検索時間 | 別担当者が通話経緯へ到達するまで | 本人以外で確認する |
| 引き継ぎ利用 | 担当変更時に記録を参照した割合 | 聞き直し時間も含める |
| 管理工数 | 権限・端末・問い合わせ・削除の時間 | 全社展開後の件数で見る |
録音サービスの提案で確認する質問
| 確認領域 | 質問 |
|---|---|
| 対応範囲 | 法人携帯・代表電話・Web会議・対面のどこを記録できるか |
| 失敗時 | 録音・同期・文字起こしに失敗したことを誰が確認できるか |
| 紐づけ | 電話番号・顧客・案件・担当者をどう照合し重複を防ぐか |
| 権限 | 本人・上司・管理者・他部門の閲覧と出力をどう分けるか |
| AI | 音声の送信先・学習利用・要約修正・利用上限はどうなるか |
| 端末運用 | 機種変更・紛失・退職時に設定とデータをどう回収するか |
| 終了 | 音声・文字起こし・要約をどの形式で出力し削除できるか |
デモでは短い成功音声だけでなく、外出先の雑音、複数話者、固有名詞、数字を含む実際の通話に近いサンプルを使います。料金は回線数、利用者数、録音時間、保存容量、AI処理、SFA連携を同じ条件で比較します。
営業電話の録音に関するよくある質問
個人のスマートフォンで録音してもよいですか?
会社の端末・情報管理規程、対象OS、データ保存、退職時の回収、顧客への説明を確認する必要があります。個人端末内だけに音声を残す運用は、組織共有と削除管理が難しくなります。
文字起こしがあれば音声は削除してよいですか?
目的、確認方法、社内規程、契約によって判断します。誤変換を照合するため一定期間音声を残す場合もあります。音声とテキストで保持期間を分けることも検討します。
すべての営業電話を録音すべきですか?
録音目的と必要性に合わせます。個人情報や機密情報を扱う通話、録音を望まない相手、対象外業務について停止・除外する方法を決めます。
AI要約をそのまま案件情報にしてよいですか?
重要項目は担当者が確認します。自動反映する項目と、承認後に反映する項目を分け、修正履歴を残せるか確認します。
まとめ:録音機能ではなく、共有までの業務で選ぶ
営業電話の録音は、音声を保存するだけでは価値になりません。文字起こし、確認、顧客・案件への紐づけ、検索、権限、保持までを同じ流れとして設計し、記録時間と情報欠落を測ります。
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執筆:小花 達也
新卒でソフトバンク株式会社に入社し、デジタルマーケティングを担当。その後、ベンチャー企業数社でBtoBマーケティング、データ基盤構築、営業などを担当した後、ELW株式会社に入社。DRIVE SFAでは導入支援とマーケティングを担当。
本記事は、DRIVE SFAの導入支援・営業運用に関する知見をもとに編集しています。
